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「ははは、平凡な顔は産まれつきだからあまり気にしないで下さいね。」
乾いた笑みをもらし、生徒みんなの方に顔を向けた
「ところで、僕はみんなのことまだ知らないのでこの時間は自己紹介をやって頂きます。一人ずつ立って自己紹介して下さい。」
えー…
と不服そうな声が聞こえたが、無視だ無視。
「出席番号が早い人から順によろしくね」
にこりと笑ったら、いきなり明るい声がクラス全体に広がった。
ダンッと一人の青年が机の上に立ち、自己紹介を始めた
「出席番号一番っ!
学園一のお調子者、相田健一アイダケンイチとはこの俺のことだあぁぁぁぁ!
好きなスポーツは野球だから野球好きは仲良くなろうぜっ!」
よろしくなっと八重歯を覗かす相田君の第一印象は元気な子。
「はいはい、相田君ね。
とりあえず机の上から降りようか。」
優しく注意してあげると、周りの生徒から罵倒の言葉を頂いた。
「何よあいつっ!」
「平凡顔の癖して相田様を叱るわけ!?」
「むかつく!!」
え、僕何か悪いことしましたか?
「す、すみません…」
とりあえずヘタレチキンな僕は謝った。
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