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「…あの、沢本さんはテニスがうまいですけど、やっぱり経験者なんですか!?」 (知ってるけど。) 「あー、そうだね。中、高と一応やってて。けど、ダメだね。久々にやると体がたがただ。アハハハ!」 「やっぱりしてたんですねー。うまいと思ったー。」 「園田さんも子どもたちの中にたまにはいって、やったらいいじゃん。疲れるけど、たまに体動かすと気持ちいいよ。」 (サワヤカ~。) 貧血だから、ちょっと運動するとすぐ疲れるんだよなー私。  「やりたいけど、どうでしょうね。」 (なんだこの適当返事。) 話を盛り上げられない。 沢本さん、私と話しててつまんないだろうな。 チラッと沢本さんの顔を見た。 この人の前の奥さんは、楽しく会話してたのかな。 昔見たことがあるけど、可愛い人だったなー。 今でも会ってるのかな。 モヤモヤした感情を抱いたまま、駐車場に着いた。 蓮がもう車の中に入って待っていた。 沢本さんの子どもも車で待機していた。 2人で並んであるいた距離、わずか、 5m…。 「じゃあ、園田さんオヤスミなさい。」 「あっ……、おやすみなさい。」 沢本さんの背中を見送った。
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