34人が本棚に入れています
本棚に追加
「忘れているかも知れないけど、ポイントいっぱい貯めて来たから大丈夫」
「でも、ほら。僕の制服、丈短いしちょっとね。だから、今日はやめて別の日とかの方が……」
情けないことばかり言ってしまう。
「別の日じゃ意味ないのよ。今日くらいしか暇じゃないし。それに、憧れていたのよね。制服デート。こっちでは当たり前……でしょ?」
「デ、デート!?」
嬉しそうに笑うサンタさんとは対照的に、僕の声は裏帰り、一気に緊張モードに入っていく。
一体、黒須は何を考えているのだろう?
「あ、あのさ。後で全額請求して返せないから、シネとかじゃないよね?」
この状況。黒須の狙いはそれかも知れない。
最初のコメントを投稿しよう!