チェリーランド

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「やぁね。そんな酷いことしないわよ。せっかく来たんだもの、ちょっと遊びたいだけ……あっ。あのバスじゃない?」 サンタさんが指差す方を見ると、『チェリーランド行き』と書かれたバスがゆっくりと近付いてきた。 『チェリーランド行き』のバスは僕達を乗せて、のんびりと目的地へと向かった。 女子の隣りに座るのは、本当に慣れない。 「ねぇ。何で学校に行かなかったの?今日から冬休みで、もう少しすればクリスマス!それなのに学校に行かないなんて。なぁんか、もったいない」 「べ、別に……」 そう言いながら、鞄の中身が気になった。なけなしのお金で買った渡せないままのプレゼント。 一週間も前から用意して、渡すタイミングを計っていた。
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