桜木ケント

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「なぁんか怪しんでるな。言っておきますけど、毒なんて入ってないわよ!風邪だってひいてないし、変な病気だって持ってないですからね!」 「そ、そういう意味じゃなくて……」 「じゃ、どういう意味?」 彼女は詰め寄る。こんな近くで女子の顔を見る機会だって殆どない。 「い、いただきます」 一口飲みながらもドキドキする僕をよそに、彼女は突然立ち上がった。 「うん。それあげるから全部飲んじゃって!私別の買ってくる」 そう言って、向こうの方へと走ってく。
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