おくりもの

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「っく、ねぇ……っ、こんなに忘れられないなら……ぬいぐるみなんて置いて逝かないでよ、っく……ばか」 「……あ」 しんしんと雪が降りだした。 今日は雪マークじゃなかったのに。 鼻先に雪が当たって溶けた。 妙に暖かい。 「また、君の仕業?」 あの時、私が望んだもう一つの願いを……? 「……遅いわよ、ばか」 君が1年越しにクリスマスを祝ってくれてる。 それだけで嬉しくて堪らなかった。 「……ありがとう」 「君は本当に優しいね」
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