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「それって身体だけの関――ひでぶッ」
妹の右ストレートが俺の左頬に突き刺さった。
「な、なにすんだよ!」
「アンタが変なこと言うからでしょ! そんなんじゃないし!」
頬を押さえながら文句を垂れるが、今回は俺が全面的に悪い気がした。
気を取り直して、
「会話が出来るなら話しは早い。メールで誘えばいいんじゃね?」
現代社会の恩恵でもある携帯電話様を使えば、直接会わなくても誘うことはいくらでも出来る。嗚呼、現代に生まれてよかった。
「却下」
期待は一瞬にして朽ちていく。
「何でだよ! 最高にクールなやり方だろうがッ」
おもわず叫んでしまう。
「はあ? そんなの決まってるじゃない。アドレス知らないし、それくらい気付きなさいよ鈍臭いわねー」
せっかく出した提案が一蹴された挙句、罵倒される俺って……。
でも、想定の範囲内だったけど。
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