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「あぁ~、さみぃ。 外、結構降っているよぉ」
帽子とコートに降り積もった雪を払いながら言った。
「こんばんわ、ディオ様」
眼鏡をかけた長身の女に、俺は手を上げて答える。
ドンの隣には、いつもこいつが居る。
サラサラとしたストレートの長い茶色い髪に、銀色眼鏡。
黒で統一された、毛皮の帽子、黒いコート、マフラー、手袋、ブーツ。
「こんな寒い日は、外に出たくないんだ。 書類を届けるだけならクリスティちゃんだけにお願いしたかったのに」
「それは無理ですね。 アポロ様から依頼されたのは貴方でしょう?」
クリスティは、ドンが持っていた書類を指さす。
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