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―――≫フローズンノース ホテルの一室
腹にかけてあった毛布を取って、目覚める。
布一つ纏っていない体に、冬の冷気が差し込んだ。
耳に感じたのは、ガタガタと窓を揺らす風と雪の吹き荒れる音。
時間は、朝3時半。
人によっては深夜に思うのだろう。
まだ地平の彼方にも朝の光が届かないのだから。
獣の朝は早い。
体を起こして、窓を開けた。
部屋の中に吹き込む冷気と、それに混じって入り込んだ霰がオレの体を打つ。
外は吹雪だ。
――涼しいじゃねーかよ。
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