≪第2章 12/??≫

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  ――パキッ―― 手を伸ばして屋根から垂れ下がった氷柱を折る。 テーブルの上に置いてあったロックグラスに注いだウィスキー。 それを氷柱で混ぜながら、一気に飲み込んだ。 きつめのアルコールが喉を通り、血管から体全体、徐々に帯びてくる熱を感じた。 体を刺激するアルコールといい、皮膚に感じる冷気といい、その挑発的な刺激は心地好く感じる。 ――生に刺激は必要だろ? ――さぁ、狩りの時間だ。 上着はいらねぇなぁ。 腰布を纏って、皮のベルトを締める。 バックルの先には【XIII】の刻印がされた指輪。 俺はドアを開けた。 グリーク第13の王。 俺の名は【獣】の王珠を持つ、獣王ディオ。  
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