名もなき物語

ＨＲ（ホームルーム）

先生の挨拶はそんなに長くない。
みんな先生のことが好きだ。
この先生はいつもみんなに語るのではなく、
ひとりひとりの名前で呼んでくれる。語ってくれる。
だから、いいことも・悪いことも、みんな素直に話している。
たいてい、問題発言が多い気もするが（笑）

おっと、プリントが前から回ってきた。
何だかこの前の席の子はいつもプリントをくしゃくしゃにしなきゃ気が済まないらしい。
困った。僕はプリントは綺麗にファイルするがこの子の渡し方だと必ずグッシャっとなってしまう。

まぁ、いいか。

そんな細かいことばかり気にしている。そう、器が小さい。
だが、そんな僕は決して面と向かっては人には文句はいわない。

いうなら、そうポチくらいだ。

あ、なんかこっち向いて笑ってる不細工な女子がいる。
なんか見てて痛々しいなぁ…
人のことを卑下しないと生きていけないのかな？

まったく、あんな人間には関わりたくないものだ。

そういえば、家庭科の授業であの女子とは同じ班だったなぁ・・・
いやな事を思い出した。