あと4日

7/8
前へ
/182ページ
次へ
いつかのように椅子をソファーがわりに寝ていて、不機嫌だ。 「ダイ。ありがとう。いつも見守ってくれてたんでしょ。気づかなくてゴメン」 「…………」 「心配してくれてありがとう」 「は?何それ?」 「え?」 「誰に何を言われたか知らないけど、俺は、別に見守りもしなければ、心配もしていない」 「でも、……それでも、ありがとう」 「フッ。わかったよ」 僅かに笑ったダイは、また寝転がった。 「ねぇ、それ、腰痛くならないの?」 「あぁ」 「よく寝れるわけ?」 「いや、誰かさんが喋りかけてきて煩いから眠れない」 「……ゴメ、」 「それとも、何?眠れるようにひざ枕でもしてくれるの?」 「お、お邪魔しました!」 足が痛いのも忘れ、逃げるように飛び出した。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

454人が本棚に入れています
本棚に追加