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いつかのように椅子をソファーがわりに寝ていて、不機嫌だ。
「ダイ。ありがとう。いつも見守ってくれてたんでしょ。気づかなくてゴメン」
「…………」
「心配してくれてありがとう」
「は?何それ?」
「え?」
「誰に何を言われたか知らないけど、俺は、別に見守りもしなければ、心配もしていない」
「でも、……それでも、ありがとう」
「フッ。わかったよ」
僅かに笑ったダイは、また寝転がった。
「ねぇ、それ、腰痛くならないの?」
「あぁ」
「よく寝れるわけ?」
「いや、誰かさんが喋りかけてきて煩いから眠れない」
「……ゴメ、」
「それとも、何?眠れるようにひざ枕でもしてくれるの?」
「お、お邪魔しました!」
足が痛いのも忘れ、逃げるように飛び出した。
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