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委員長の顔が、ダイを見た。
「昨年同様、サボった人は、ペナルティーの奉仕活動がありますので。特に、二宮。昨年以上のペナルティーを用意してあるので、悪しからず」
以上で解散。となると、手招きする委員長。
その目は、私をとらえていて、
キョロキョロしたものの、対象者は私のよう。
「ごめんね。大きな声で呼ぶと、アイツに気づかれそうだから。そうなるとめんどくさいし」
アイツ……の方へ視線を向けると、候補者の女の子に囲まれていて、いつものように、チャラい会話をしているのが聞こえてきた。
「なんでしょうか?」
「んー。あれ、気にならない?いいの?」
「三谷雄聖?いつも通りですよね?」
「まあ、そうだな。アイツも、報われないな」
「…………」
「まあ、いいや。用件は、その三谷雄聖に頼まれた」
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