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「煩いな。ミユの友達並みに、ウザいよ」
「サ、サクラと?」
静かに頷いた三谷雄聖を見て、冷静さを取り戻した。
「ゴメン。サーやめることは、聞いた。でも、さっき、それとは別にって……」
「あぁ、そのことね」
知ってたでしょうが!
そうツッコミたくても言えないのは、この距離のせい。
「俺に近づくこと、つうか、視界に入ること自体を禁止した。それと、ミスコン以外の学祭の参加もな」
少しでも動けば、唇が頬に触れそうな距離で、
まるで内緒話をするかのような小声に、
私の身体の左半分は、三谷雄聖に支配された。
「拘束力はないけれど、拒否ることは出来ないはずだよ。証拠映像が理事長か警察に流されたくなければって脅しておいたし」
頬に息がかかる度に、上がる肩。
「へぇ。頬も感じちゃうんだ」
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