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数多の女の子、ダイの言うハニーちゃんなら喜ぶような言葉ではある。
でも、私もその中の一人だと言われているようで嫌だ。
三谷雄聖の彼女でもないのに、そんな風に思ってしまう自分も嫌だ。
「雄聖」
「何?」
「嫌がってるから」
「「は?」」
ダイが声をかけても離れることのない三谷雄聖と、
まさかこの気持ち読まれている?と思い驚愕する私の声が重なり合った。
「ミユ、嫌?」
やっと出来た少しの距離も、すぐに縮まる。
腰を折って屈むように覗き込まれて。
コクコクと頷いた私に、困惑した顔をみせた。
「ミユは、違うだろ、お前が遊んできた女達と」
「あぁ」
真横でされる会話に、もう止めて!なんて言えるはずもなく、ただ黙って側に突っ立っていた。
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