あと3日

11/21
前へ
/182ページ
次へ
「で、今年は、ちゃんと、参加すんだよな?」 「まさか。面倒臭ェし」 「は?ペナルティーのが面倒臭ェぞ」 「だよな」 雄聖に言われてため息を漏らしたダイは、私に目を向けると、笑みを浮かべた。 「ミユ」 嫌な予感しかしない。 なんだかんだ言って、ダイも三谷雄聖の友達だから……。 「ミユも目立つの嫌だろ」 「そりゃ、嫌だけど、」 ペナルティーのが面倒臭いじゃん。 「だから、避難」 「へ?」 「占い同好会まで来いよ」 「いいの?」 「おー。そのかわり、」 目の前にぶら下げられたスマホ。 「まさかと思うけど、私がダイの登録して、更新までやれって言う?」 私の声の後半は、キャーキャー言う声に阻まれ、きっとダイには届いていない。
/182ページ

最初のコメントを投稿しよう!

454人が本棚に入れています
本棚に追加