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「レアだよ、レア!」
「ツーショット見れるなんて!」
「写真撮らなきゃ。デジカメ、デジカメ。あーもう、どこ入れた?」
まるで、芸能人にでも遭遇したような感じの女の子達に、顔が引き攣る。
私なんかソコに居ても、いないような扱いで、ホッとしたような、悔しいような複雑な気持ちに包まれていると、
グイッと、腕を引っ張られて、女の子に押されたこともあり、よろよろとした。
「痛ーい!誰?足踏まないでよ」
甘く高い声をあげた女の子。
その声に、内心ゴメンと呟き、
「行くぞ」
ダイの小さな囁きと同時に、引っ張られて動き出す足。
もつれながらも懸命に動かした。
後ろでは、ちょっとした騒ぎ。
ブーイングが聞こえる。
そんな中、
「足、大丈夫?怪我してない?」
三谷雄聖の声が再び、嬌声を呼んだ。
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