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振り返ってみれば、三谷雄聖が女の子の足を見る為か、しゃがみ込むところ。
「雄聖、優しいだろ?だから、甘えればって言ったのに」
前を向いたまま歩くダイに三谷雄聖が見えるはずない。
それでも、そう言えるのは、二人の付き合いがあるからなんだろうけど。
「いいの?雄聖の優しさにみんなが気付いても。今よりモテちゃうよ」
「私にどう答えて欲しいの?」
「別に答えなんて、求めてねーよ。ただ、」
廊下の角を曲がってすぐ、タブレットを構えていたホノカ先輩により、話は中断した。
今、絶対に私とダイを撮ったよね?
「テメェ」
ダイが珍しく怒っている。
「何よ。これくらいでケチケチしないでよ」
「それ、どうするつもりだよ」
「そんなの決まってるでしょ。学祭のSNSに載せるのよ」
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