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「サボり?講義は?」
「うん。コレ付けて行く気になれると思う?」
「どうして?ミユはミスコンに選ばれるくらい可愛いって証明なのに?嫌?」
「三谷雄聖とは違うよ。私、目立ちたくないの。人の価値を外見で決めたりするのも、どうかと思う」
「だから、ディスカッションがあるじゃん。明日、ミユの良いところ見せてやればいい」
「だから、目立ちたくないって言わなかった?私、発言しないよ」
三谷雄聖は、サテンのブルーのタスキをかけていて、私の言葉に首を捻った。
「うるせー!」
ダイの怒りを含んだ声にビクッとした。
「あ、そうだ!ダイ、お前どういうつもりだよ?」
「何が?」
「コレ……ミユも、どういうこと?」
向けられたスマホをじっくり覗き込んだ。
ダイも同様に迷惑そうにスマホを見つめる。
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