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二人同時に、ため息が漏れた。
「見たまま。お前と別れて逃げているところをとられただけ」
「そうだよ。角、曲がったらいきなり……ねッ」
「おぅ。ていうか、気のないのに約束すんな!」
「は?何、言って、」
「お前が、ミスになったらってクソ女に言ったからこうなった。なんとかしろよ」
仕事が早いらしいホノカ先輩は、すでに先程の私とダイをupしていて、アクセス数も増えてきている。
「さらに、歩きづらい」
独り言は、三谷雄聖の声によりかき消された。
「俺のせいは、わかった。けど、ミユ。お前に足を踏まれたバカ女。アイツがお前に嫌がらせするかもしれねェから診てやったのに、この仕打ちはねェよ」
「なんで、私ってわかるの?」
「あの状況で気づかないヤツなんかいねェよ」
じゃあ、あの優しい声も私の為だっていうの?
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