あと3日

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「ミユの人の良さにつけ込むなよ。それに、お前、俺と二人でいるくらいで怒んな。そんな嫉妬深いヤツじゃなかっただろ?」 ダイの言葉にハッとした表情になった三谷雄聖は、射るように私を見てきた。 「ミユ。ミスが決まるまでだ」 「え?どういうこと?」 「ミユの気持ち、その時までに決めておけ」 「…………」 そんな急に決められないよ。 「言い換えれば、それまでにミユをおとしてやる。覚悟しとけ」 机上に置かれっぱなしの三谷雄聖のスマホが音をたてた。 それを確認した三谷雄聖は、長い息を吐き、 「呼び出しきたから、戻る。ダイ、手を出すなよ」 そう言ってから、私の頭をグリグリと撫で回して出ていった。 それを見送ると、脳内で勝手に再生される三谷雄聖の言葉。 ボッと火がついたように、顔が熱い。
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