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「叩かれたくなかったら、わかりきったこと言わないでよね!」
「暴力反対」
「ダイのは、言葉の暴力だっていうの。私だって、傷つきますッ!」
「俺は、可愛いって思ってるよ」
「なッ、なに、言っちゃってるの」
だから、その瞳の奥を覗き込むような目、やめて!
正常じゃいられなくなる。
「ほら!すぐ、そうやって赤くなるところや、ムキになる顔、可愛いよ」
「…………」
何か悪いもの食べた?
真剣に考えてしまう私に、
「雄聖、本気でくるよ。いちいち、俺の言うことに左右されんな!そんなんじゃ、付き合うにしろないにしろ、そこらの女に潰される」
鼻でクスッと笑うと、今度こそ寝ると言わんばかりに、椅子をベッドかわりにして寝転んだ。
雄聖のまっすぐなアプローチも戸惑うけれど、ダイのどこまでが本気でどこからが冗談なのかわからない言葉に惑わされていた。
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