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絶対、これは、三谷雄聖の策略だと思うのは、私の両隣に、三谷雄聖とダイがいること。
つまり、両手にイケメン状態なわけで、必然的に、カメラも頻繁に映していく。
「ミユ、堂々としてろ。下を向くな。お前は、俺らの間にいるのに相応しいんだ。自信持て」
三谷雄聖が、前を向いたまま呟く。
その三谷雄聖の反対側の隣には、昨日、私が足を踏んだ人。
名前が、相良ゆめなとプレートをみて知る。
「ダイ。何か見えない?私、本選にいけるどころか恥を書いている姿が見えてこない?」
どうしたって目立つなら、少しでも影を薄くしておきたいから俯いているけど、もし、ダイに何か見えていたとしたら、それは、滑稽で無駄なこと。
「こんな状況で占い出来るわけないだろ」
「ですよね」
「けど、俺も同じ、」
「へ?」
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