序章

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大学へ通う通学路は整備された綺麗な道を歩き、マスカレーターと呼ばれる乗り物に乗ることになる。 「さぁ、今日も医術の進歩の為に頑張ろう」 「はい、お兄様」 マスカレーター乗降口に到着した二人はそれぞれの目的地へ向かう為に別々に乗り込んだ。 魔力不足の為、マスカレーターへの魔力供給は自らの魔力を使うことになる。 シートに腰かけて備え付けられている供給装置に手をそえる。 慣れている人間ならば、スムーズに目的地へ移動が開始される。が、初めての人間が供給すると緊張や供給量の調節の難しさから急発進になってしまうことがある。 二人は小さい頃からマスカレーターを愛用しているので、問題なく発進する。 交通ルールは自動制御で守られる為、事故は少ない。
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