古典

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そして何分かが経った。 「はい、ではノートに書いた内容を発表してもらおうかな」 「あ、先生。俺言います」 先生が指名する前に自分から立ち上がりニヤニヤしているのは言わずもがな隣の長谷部だ。 「じゃあ長谷部くんどうぞ」 「はい。男がいた。男は女を連れ出して犯した。男は女を蔵に押し入れて無理矢理犯した。鬼は女を食べた(性的な意味で)」 嫌な予感は的中した。まあそんなことだろうとは思ってたけど。当たり前だが教室は静まり返っている。先生も苦笑いだ。とりあえずそのドヤ顔を一発殴りたい。 .
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