39人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっとだけ!!…ね?パンツ。」
私の目の前で土下座をしながらこの男はそう言った。 まてまて、その前に誰だ?コイツ。 緑色の髪をしたリーゼント型。
顔は整ってるのだが、変態はごめんだ。
『他をあたってください。』
ここは逃げたもん勝ちと思い、数分前に来た道を戻ろうとした。…ところが
「だーかーら、少しだけで良いんだって。」
『…。』
「昨日、君の後ろ姿を見たときピーンと来たんだよね! あ、下ネタじゃなくてね?」
下ネタもなにもねぇーよ。お前、自分でなに言ってんのか分かってんのか?
『下品です。』
「まぁ、下ネタの話は置いといて…」
『下ネタだったのかよ!?』
「君の後ろ姿を見たときに、呼ばれたんだよ。 その布の下に隠れてるパンツに。」
この男は変態な癖に、頭が弱いらしい。
『それ以上、言ったら警察呼びますよ。』
「…じゃあ、5秒だけ。」
『時間の問題じゃないです。』
もうなに言っても無駄だとわかった私は、男の頬に右ストレートをした。
「ぐふぅ!」
×月×日
私は世界の女性の敵を倒した様な清々しい気持ちになりました。
最初のコメントを投稿しよう!