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「あ゛ああああ、りさりさりさ、りさ」
ガシャーン!
「どこにいるの?」
バキッ!
「俺の前から消えないでよ…消えるな!!」
「敦、私はここだよ。」
「あ、りさ、りさりさりさりさりさ!」
敦はその大きな体を震わせながら、私に抱きついてきた。
周りを見渡せばグチャグチャになった私の部屋。
「ごめんね、一人にさせて」
敦は私の幼なじみでずっと私の後ろに引っ付いていた。
昔から敦は泣き虫で、いつも私の肩で泣くのが日課だった。
私と敦は兄弟みたいなものだった。
-でも、
いつからだろう
彼が私に執着をひどく見せるようになったのは
「りさ、怖いんだ。」
いつからだろ
幼なじみの彼を恐れるようになったは
「りさが他の誰かにとられるのが。だからー」
いつからだろう
彼がこんなにも苦しそうな顔を見せるようになったのは
「一緒に死のう…?」
(いつからだろうか)(彼からの異常な程の愛がこんなにも、)
(嬉しいなんてー)
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