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ソイツとの距離は2mといったところか、
こんなに離れていては手が届かないと思い、近付く。
距離が縮まるに連れてソイツは更に小さくなる。
やっと十分に手が届く距離に近付くと
私は屈[カガ]んでソイツと同じ目線の高さにくると微笑んで
『派手にやられたなぁ?
大丈夫か?』
とたずねた途端
その瞳を大きく見開き
「何 で 来たん」
と途切れ途切れに聞く
『何でってか?
そうやな、こういうの好きちゃうし
私は虐めが大嫌いなんよ』
そう言いながらソイツの頬に付いた泥を手で拭ってやる
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