第一章

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クラスメートの視線が一瞬集まるが 皆私だと気付くと目を逸らしながらもちらちら見てくる。 それをウザったく思いながら突っ立て居ると、 先生が 「どうした?寝ぼけて立ったのか。 早く座りなさい。」 と茶化しながら言う。 しかし、生憎今の私は気が立っている。 『あ゙ぁ?』 そう言って睨み付ければ、先生はビクつく。 ついでに周りにいた奴もビクつく。 お前らには睨んでねぇだろう と思いつつも 『頭が痛いので、保健室に行ってもよろしいでしょうか?先生。』 と語尾を強めてにこやかに聞くが、 自分でも半分脅しやないかと突っ込む。 先生は 「あ、あぁ、かまわんよ」 とたどたどしくそう言って目を逸らす。 私はその言葉を聞くとそのまま教室を出た。
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