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「多分、私も後輩もあそこにいる時間が長いからじゃないかな。……授業がないときは私あそこにいるし。」 きっと、そうだと思う。 だって、よく見かける。 あの廊下を歩く後輩を。 「そうかもね。……私的には要チェック人物。」 そんなことを言う桃が、少しおかしくて。 つい、笑ってしまった。 笑ったときの息は白くなり、黒い空に吸い込まれるよう。 「はあ。冬だね。」
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