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「何かあったのですか?凄い隈ですし、何より嬉しそうですよ?」
は、隼人さんは鋭い床を突いてきますね……ここはやはり話すべきでしょうか?
「じ、実は──」
僕は昨夜にあった事を話しました。
もちろん虐待の事は言わず、凛さんと付き合う事だけを。
知っている方はいるかと思いますが、僕は昔虐待をされていました。
その事を知っているのは、僕の家族と、今隣りで眠っている親友、田村哲平君。
それに、生徒会長であり、今は愛すべき人、早乙女凛さん。
この人達だけ……だと思います。
「か、会長と付き合う事に?やったじゃないですか!」
隼人さんは、僕と凛さんが付き合う事を、まるで自分の事の様に喜んでくれます。
「ありがとうございます!隼人さん!」
「早速、お祝いでもしますか?『祝!梨斗君&会長!遂に婚約!?』パーティーです!」
「何ですかそれ!そんな事しなくていいです!それに婚約!?まだ早いですから!それと隼人さん!キャラが壊れてますよ!?」
だ、駄目だ……ツッコミがうまく行かない。
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