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――ズキンッ!
「――ッ!」
頭が割れるような痛みを感じて意識が覚醒した。
すぐにその場から飛び起きて周囲を見回してみる。
「いっつぅ……」
「え? なに、ここ……」
「…………あれ? どうしてこんなところに?」
僕と同い年と思われる少年少女たちがほとんど同じタイミングでその場から起き上がっているのが見えた。
……どうやら、今の痛みを味わったのは僕だけではないらしい。
周囲をより見回してみて自分がどこにいるのかを確かめる。
ヒンヤリと冷たい黒い床
距離感が掴めない四方を囲んだ黒い壁
見上げると、天井は白くてそこからこの空間を照らす光源があることは理解できた。
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