序.始まり

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沖田さんが去った後、しばらく動けなかった。 動悸が酷い… 胸に…身体中に沖田さんの感触が残っている…/// 1番バレたくない人にバレてしまった… でも、初めてだ… 異性に、女として見てもらえたのは。 それはちょっと嬉しかった。 少し落ち着いてから、俺は沖田さんの部屋を後にした。 そして、芹沢局長を泥酔させ、新見さん達を切腹に追い込んだ。 あとは、土方さん達がうまくやっているだろう。 新ぱっつぁん達は、もう1軒回ると言ったが、俺は、そういう気分じゃなかったので、屯所に1人で帰った。 その途中、路地裏の方から悲鳴がして、駆けつけた。 そこには、辻斬りの下手人らしき2人の尊攘派の浪士がいた。 俺は、斬りかかろうとしたが、後ろから何者かに殴られ、気を失った。 「どうする? 殺しておくか?」 と1人が言うと、 後ろから殴った奴が、 「いや。こいつは新撰組の隊士のようだから、おびき出して、我らが同士達の仇をうとう。」 と言い、俺は連れ去られた。
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