一章 はじまり

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「よし!!侑都、眼鏡貸して」 これもいつもの事で侑都は溜め息をし、眼鏡を外す。 蒼太は侑都のしている黒渕の眼鏡を受け取ると、直ぐにかけるが由奈に似合わないと一喝される。 「侑都、眼鏡をして無い方が格好いいね」 那月は侑都の整っている顔を見上げ言うが、侑都は途端に顔を赤らめ那月から顔を背ける。 (あ、照れてる!!) 那月と隆二以外のみんなが、同じタイミングでそう思った事だろう。
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