一章 はじまり

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「……奏、お前は何となく分かる気がするぞ?」 溜め息混じりで言う瑠美は蒼太の真似をし、頭を軽く掻く。 「私は分からないもん!!」 「あ、拗ねた」 「奏は子供だね!!」 那月に頭を撫でられ機嫌が良くなったのか、いつの間にか那月にまた抱き付いている由奈。 「お前も子供だろ」 由奈がドヤ顔をして言うと侑都に一喝されるが、瑠美は鼻で笑い呟く。 「……みんな子供だろ?」
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