一章 はじまり

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「瑠美さんは、オバーー」 「……ん?由奈、何かなぁ?」 瑠美の顔は笑っていたが、目は笑っておらず殺気を放っている。 「お姉さん、何でもありません」 「よろしい」 その言葉を境に瑠美は殺気を放っている笑顔を止める。 「私達里親いないけど、これからどうしたらいいの?」 寂しそうに那月が言うと、その言葉に誰もが寂しそうな顔をする。 「……仕方ない。俺が纏めて引き取ってやる」 瑠美の発言にみんなが驚くが、胸を撫で下ろした様な表情を浮かべる。 「瑠美さんがそんな事を言うなんて!!」 目を丸くさせ、一番驚いているかのような態度をとる蒼太。
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