序章 “しんさい”

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それでも人間は止めようとはせず、気が付けば多様にあった自然は三分の一にまで減少していた。 そんなある日、人々が作っている畑で奇妙な事が起きはじめる。 どんどん作物が枯れていくのだ。 そのスピードはゆっくりでもあり、急激なスピードでもあった。 肥料、水量、温度、湿度、日光……。 人間はあらゆる事を試していく。 しかし枯れていくのを食い止める事は出来ず、人々は次第に震災では無く“神災”と呼ぶようになった。 これが神災のはじまりだ。
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