一章 はじまり

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「……さあな。何でだ?」 侑都は少し照れながらも面倒とでも言わんばかりの口調で答え、慣れたように隆二を見る。 「え!?えっと……」 特にこれといった特徴が無く、いつも弄られ役の隆二と視線を合わせない様に顔を背ける。 それをいつもの事と思いながらも、苦笑いで見ている瑠美。 「由奈、蒼太、奏。お前等は残ってても不思議じゃーー」 「どういう意味!?」 名前を呼ばれた由奈と蒼太が直ぐ様声を揃え反論するが、瑠美に軽くあしらわれる。 瑠美の態度に怒る者はおらず、ましてやお互いに顔を見合わせ笑い出す由奈と蒼太。
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