ある時この部屋で

5/18
前へ
/39ページ
次へ
「…って訳なんだよ」  山鹿が女の子をYシャツからジャージに着替えさせた後、一通りの説明をした。女の子は山鹿の膝が気に入ったのか、ずっと山鹿に膝枕をしてもらっている。 「なるほど…って言っても謎だらけだよ」 「俺もまだなんも説明してもらってないしな。ていうか名前も聞いてない」 「名前は時原祐菜だよ。すんすん」 「うひゃあ!?ゆ、祐菜ちゃん、息が膝に…」 「柔らかーい。そっちで枕しても気持ちーかなー?」  祐菜ちゃんはじっと山鹿の大きな胸を見る。山鹿はバッと胸を隠した。…この子、見た目は可愛いけど中身はオヤジだな。 「で、なんで俺の部屋にいたんだ。ちゃんと説明してくれよ」 「んーとね。多分信じてくれないだろうけど…」  祐菜ちゃんは起き上がって、 「私、神様なんだ」  神様か。そうか神様かってんな訳 「ねーだろおおお!!」 「えっと…ちゃんと答えてね祐菜ちゃん」 「いや本当なんだなこれが。なんの神様かはわからないんだけど」  自分の正体が分からない神様ってなんだよ!?この子電波系なのか!?
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加