ある時この部屋で

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 俺は壁に手をついて俯く。ありえねぇ、神様とか言ってる女の子の面倒を見るなんて…。 「あのさ祐菜ちゃん。伊原君しかお世話しちゃいけないの?」 「ううん、特に決まってないよ」  祐菜ちゃんからそう聞くと、山鹿はしばらく考えてから、 「…伊原君、私も手伝うよ。女の子がいた方が心強いよね?」 「あ、ああ。でもいいのか?」 「うん。伊原君困ってるし、祐菜ちゃんをほっとく訳にもいかないから」  山鹿…!俺、お前と友達で良かった…!!目の端からしょっぱい液体が流れてくるぜ…!! 「それに…伊原君が手を出さないとも限らないし」  出さねえよ!!もし少しでも気があるなら最初の時に手出してるわ!!  …いや違うよ?仮定の話だからな、あくまでも仮定の話だから。  でも一緒にいるとなると…手を出されるのは山鹿じゃないか、祐菜ちゃんずっとお前の胸凝視してるし。 「とりあえず服は私のを貸すよ。サイズが合わないだろうから後で買いに行かないとね」 「服!?服買ってくれるんだ!やったー!」  あんまり言いたくないけど…出費が…。財布がかなり寂しくなりそうだ。
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