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「おいチビ…」
私は頭をあげ声の主を探した。
「なにを泣いているんだ?」
ーよかった!私ひとりじゃなかったー
「ひっ…人だぁ助かったぁ~!!」
誰もいないと思っていた私は、嬉しさのあまり彼に飛び付こうとした…が
「わっ」
見事に避けられ、地面にダイブ。
「うぅ~いだい」
静かな森(杜)で私の呻き声だけが響いた。
「すまない…お前人の子だろ?」
彼は本当に悪かったと言い私を避けた訳を話してくれました。
「俺は人間に触れられると消えてしまう」
「人間にって…お兄さんは人間じゃないの?」
「この森(杜)に住むものだ。」
「えっ!?じゃぁ妖怪さん!?…でも消えるってどういうことですか?」
幼かった私は好奇心旺盛で、体が勝手に動き彼に触れようと必死でした。
彼は逃げる、私は追うを繰り返しついに怒った彼は…
ゴン!!
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