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赤絨毯イケメン部に無理矢理吸収合併させられた私たち赤劇場イケメン部。そのせいか私たちは立場が弱くなっている。
「そっそんなことより、今年何をするか考えましょう」
とにかく「俺たちがこのイケメン部を握ってるんだ」感を彼らから反らそうと話を変える。
「そうだなぁ……」
綾部先輩は真面目に考える。一方、自己陶酔むき出しの井上先輩はさっきから鏡ばかり見てヘアチェックしている。
「おい、少しはお前も考えろよ。お前イケメン部だろ？」
「ん？ 俺は忙しいねん」
どっこも忙しそうに見えない。むしろ参加する気ゼロだ。今すぐその鏡を伏せ(割り)たい。
「去年は何してたんですか」
「去年はー…ほとんど自主勉だったな。あとは文化祭でダンスと、イケメン強化合宿もやったやった」
イケメン強化合宿！？
何それ内容が見えない！
自分磨きなら個人でもできることをわざわざ合宿にするなんて……実は赤劇場イケメン部より適当なのかも。
なるほど、と何故か納得したリーダーはこちらも、と話し出した。
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