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私がこぼすように呟いたら、綾部先輩が反応した。
「そうだなあ……じゃあ夏休みは勉強会すっか」
うわ、適当!
と呆れたのは私1人だけ。そう、井上先輩とリーダーは賛同している。それも追記する。それにしても本当に仲良さげだなぁ……。
「じゃあ内容は、夏休みの勉強会と秋のイケメン強化合宿、そしてコンテスト。これで決まりですね」
内容を確認し明日提出することになった。今日の活動はこれで終わり。私が下校の準備をしていた時だった。井上先輩に声かけられた。
「メアド交換せぇへん?」
「え? いいですよ」
お互い、赤外線で交換した。
登録を済ませ、今度こそ下校しようとしたら、また声かけられた。
「なっちゃん、また明日な」
そして
チュッ
投げキッスしてきた。突然のことだったので避けることもガードしたりバリアを貼る(?)こともできず、直に受け取ってしまった。
今の私の気持ちは、例えばRPGのMPが20あるなら、さっきの投げキッスでMP全部奪われ、すっからかんな状態。
またな、と横で手を振り去っていく彼を見送り、私はただ茫然としていた。
To Be Continuation...
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