Dear old home

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―――ちゃん? 「(やっぱり懐かしいなぁ)」 ―――音ちゃん。 「(去年の今頃、活動内容がなかなか決まらなくてドタバタしていたけどそれもそれで楽しかったなぁ)」 ―――夏音ちゃん! 「(よく、リーダーがすがりついてた。私はただのマネージャーだったのに書記とか補佐も務めていたっけ)」 「夏音ちゃん!!」 「はっ!! え? え???」 「どうしたんだよ、ずっとボーッとして」 「すいません……」 やだな、ボンヤリしてた。らしくないなぁ。 「何回呼んでも返事ないし上の空だったからビックリしたよ」 「すいません。えっと、どこまで話しましたっけ」 「合宿場所決めてる途中だろ」 思い出した。 合宿所が3つ候補に上がってるとこまで話し合っているんだっけ。 「なっちゃんはどこがいいん? 『芳幹』が一番いいと思うで」 「俺は『旅館 光』だな。近くにコンビニと体育館あるし」 「僕だったら『赤富士ホテル』かな」 地図雑誌にマークしてあるのを見ると、3ヶ所とも近い。
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