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「夏音ちゃん…!」
「リーダー! お久しぶりですっ!」
廊下の中心で感動(?)の再会にみんなじろじろ見る。
リーダーは困った様子だった。何となく察しがつく。
「部活、ですか?」
彼は小さく頷く。
「無かったら俺と夏音ちゃんでまたイケメン部やろうと思ってたのに……」
今度はしょげた。
「それにしても、既にあるんですよね。ちょっとメンバー気になりますね」
「………そうだね。
なら放課後覗いてみる?」
「ですね。行ってみましょう」
教室は学園の案内図見れば分かるし、分からなかったら元々ここの生徒をつかまえて尋ねればいい。リーダーと生徒入り口で落ち合うことにした。この時は軽い気持ちでいた。
放課後になり、生徒入り口で待っているとリーダーがやってきた。
「ごーめんごめん。待った?」
「いいえ。
さぁリーダー、早く行きましょう」
なんかセリフだけ見るとカップルのデートの待ち合わせみたい。誤解される会話だよこれ。
「前の学園より広いから迷うねぇ~」
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