Second Military -Parallel-

メールと頭痛

私の朝は家族で一番早い。
そりゃもう休日平日関係なく。

何たって兄さんの命を預かる身なのだ。今日もきっかり5時55分に起きた。

どうせなら6時に起きろよ、と兄さんに言われたことがあるけどもこれだけはどうやっても変えられなかった。
単純な話、念のためと早めに設定した目覚ましが私の起床時間になっただけ。

まだ霞む頭の中をカーテンから差し込む光と兄さんの写真で覚醒させる。
特に兄さんの写真は効果絶大だ。でもそろそろ新しいの撮らないと。

まだ微睡んでいたい気分ではあるが、日課があるので起きなければならない。
ベッドからゆっくりと降り、写真を机の上に戻した。

「ん～・・・っふぅ」

ぎゅーっと伸びを一つ。
もう7月だというのにひんやりした空気が私の体や髪を流していく。足裏の感覚が冷たかった。

「よしっ」

パシッと頬を叩いて完全に目を覚ます。今日も元気に日課をこなそう。