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「次は窓を拭け」
「あっはい！」
廊下を地獄の雑巾がけダッシュじゃなくなったことに安堵し、すぐに窓拭きを始める。
だが、視線を感じ、振り返れば、副委員長がジッとこっちを見ていた。
「どうかしました？」
「いや…。お前は不満や文句を言わないな」
副委員長はそう言いながら、私の隣の窓を拭き始めた。
「普通なら、『何であの程度でこんなことを』とか、『テメーらで勝手にしてりゃいいだろ』とか、『アンタらの都合に自分たちを付き合わせるな』とか何とか言ってもおかしくない」
「言われたんですね…」
校内全清掃などになるということは、違反を５回以上した不真面目な生徒。
不良などがそれに当てはまるだろう。
そうなればぶつくさ文句を言うのは想定出来る。
不良ってやれば出来る子やる気がない子って人多いよね…
なんて思いながら口を開く。
「でも、こういう罰を与えられる原因は自分にあるんだから、それで他人を責めるのはただの八つ当たりだと思います」
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