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全体的に窓の汚れを落とした雑巾を綺麗なバケツの水で洗いながら言う。
「それに、風紀委員の方々に本来必要ない負担をかけさせてしまっているのは確かなんですから、迷惑をかけてすみませんってお詫びするのは当然だと思います」
雑巾を絞り、汚れを落とした窓をもう一度拭く。
「風紀委員の仕事は確かに生徒に嫌われる物だと思います。でも、嫌われることに慣れちゃ駄目ですよ。例え正しい事を言っていても、嫌いな人の言葉に従おうって考える人はそういないですから」
私は苦笑し最後にこう言う。
「でも風紀委員の皆さんが頑張ってるおかげで風紀が乱れず、快適に過ごせてる人も沢山居ます。風紀委員はそういう人たちを守ってくれてる。だから、ありがとうございます」
笑顔を向ければ、副委員長は目を見開き、硬直していた。
「なっ何か変な事言いましたか?」
あ、いや、長々と偉そうに喋ったことか!と慌てて謝ろうとした時、副委員長が口を開いた。
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