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副委員長がパタンと冊子を閉じたのは日がどっぷり暮れてからだった。
「以上だ。頭に入れたか?」
「は、はい…」
正直情報量が多すぎて右から左だ。
「お前は悪意なく違反をするから余計に質が悪い。この間も姉の人形になり、化粧をされてそのまま学校に逃げて来たなど理由にならんぞ」
「私化粧嫌いなんです」
苦笑すれば、フゥ…と副委員長は息を吐いた。
「今日は以上だ。次違反をした場合、校内全掃だ。覚悟しておけ」
「うぇ~…」
副委員長は自分の鞄を持つと何故か私の鞄も持ってくれた。
「あれ?それ私のですよ?」
「知っている。もう暗いんだ。家まで送る」
「え、いっいいですよ!一人で大丈夫です」
副委員長と二人きりなんて絶対気まずい!そして無言になる!
「うちの生徒が夜遅く一人でうろつているなどという噂が流れれば風紀が乱れる。俺が居れば警察にも顔がきく」
「え?前科持t「警察に知り合いが居るんだ!」
ギュムッと頬をつねられた。
痛い(´;ω;`)
「全く…お前はいつも俺の予想を超えることを言ってくる。風紀副委員長である俺の立場を知り得ておきながらどうやったら前科持ちの発想にいきつくんだ」
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