☆第一章 運命の出会い…青龍の君

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     百葉は一礼して跪く。  「跪く事は無い。百葉、そなたには朱夏の事で、苦労を掛けてばかりなのだから。」  「いいえ、その様な事は有りません。南天帝様には、母の代よりご厚意を賜り、姫様とは姉妹同様にお育て頂いて…勿体無く思っております。唯、本日は姫様のお見合いの日。時間も迫って来ております故…。」  「そうだな。あれから、もう十七年…早いもので、朱夏もそんな年になった…。唯、そなたには夕凪がおったが、あれは男手一人で育った為か…男勝りでお転婆で、気が強くて…全く誰に似たのやら…。」  「朱夏様は、素直で心根のとても優しい方…私にも、何時も妹の様に接して下さっています。」
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